2021年7月23日に開催された東京オリンピック2020開会式。
今回の開会式・閉会式にかかる費用は『165億円』と報じられています。
この費用は歴代最高とのことですが、歴代の開会式と比較してどのくらい多いのでしょうか?
そのため、今回はオリンピック開会式の歴代予算(リオ・ロンドン・北京・アテネ)を調べてまとめました。
オリンピック開会式の歴代費用は?
結論からお伝えするとオリンピック開会式の歴代の費用は
2020 | 東京 | 165億円 |
2016 | リオ | 10億円 |
2012 | ロンドン | 98億円 |
2008 | 北京 | 110億円 |
2004 | アテネ | 55億円 |
となります。
では1つずつオリンピックの開会式の費用を伝えていきます。
東京 165億円
東京オリンピックは約165億円とのことです。
東京五輪・パラリンピックの開閉会式について、大会組織委員会が予算の上限額をこれまでより35億円増となる165億円に引き上げる方針であることが21日、大会関係者の話で分かった。出典:https://www.sankei.com/article/20201221-F6RWQFGS5ZK6RK7YCZH7P6EWAY/?outputType=theme_tokyo2020
リオ 10億
リオオリンピックは、ロンドンオリンピックの1割以下だったとのことでした。
ロンドンオリンピックが98億円だったため約10億円であることがわかります。
ブラジル国内の景気低迷の影響で予算が前回ロンドン五輪の開会式のわずか1割以下の予算に抑えられた
出典:https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2016/feature/20160822-OYT8T50054.html
ロンドン 98億
ロンドンオリンピックは約98億円だったようです。
英国政府は、2012年に開催されるロンドン五輪・パラリンピックの閉会式予算を、4千万英ポンド(約48億6千万円)から8100万英ポンド(約98億4千万円)に増額した。
出典:http://j.people.com.cn/94475/7667499.html
北京 110億
北京オリンピックの開会式費用は約110億円でした。
$100 million — Estimated cost of the show
出典:https://www.cbc.ca/news/world/beijing-and-the-olympics-by-the-numbers-1.725747
アテネ 55億円
アテネオリンピックの開催式費用は約55億円でした。
北京オリンピックの開催費用の半分と記載されています。
$100 million — Estimated cost of the show , double the total spent on the Athens opening ceremonies four years ago
出典:https://www.cbc.ca/news/world/beijing-and-the-olympics-by-the-numbers-1.725747
オリンピック開会式費用に値する演出?
オリンピック開会式・閉会式の費用は、全て膨大な金額でした。
ただ、オリンピックの開会式の演出は「国のアピール」となり、必要経費と考えてもいいかもしれません。
大きな金額を投じるだけあって『費用対効果』が重要視されます。
そのため、費用に値する演出だったのでしょうか?
1つずつ振り返っていきましょう。
東京「Moving forward」
東京オリンピックの開会式テーマは「復興五輪:Moving forward」です。
ゲームの音楽や漫画の吹き出しのプラカードなど、日本らしい演出でした。
Olympic Games Tokyo 2020 Opening Ceremony#Tokyo2020 #東京2020 #オリンピック #開会式 pic.twitter.com/c6XIfNGqk0
— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) July 23, 2021
リオ「多様性」
リオオリンピックは「多様性」をテーマにした演出でした。
先住民やポルトガルの航海者、100年超の歴史を持つ日系移民などが登場しブラジルの歩みを表現した演出がなされるなど、「多様性」をテーマに趣向を凝らし、見る人の印象に残るものだった
出典:https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2016/feature/20160822-OYT8T50054.html
内容は費用に対して「趣向が凝らしていた」と絶賛でした。
ロンドン「The Isles of Wonder」
ロンドンオリンピックは、シェークスピアの「テンペスト」のセリフのひとつにちなみ「The Isles of Wonder (驚きの島々)」と名付けられたテーマでした。
イギリスを代表する世界スターが出演しており、ポール・マッカートニーによる「ヘイ・ジュード」を披露しました。
会場はロンドンスタジアム。Mr.ビーンやベッカムなど、イギリスを代表するスターが出演。ポール・マッカートニーによる「ヘイ・ジュード」のパフォーマンスで会場全体がひとつになった。
出典:https://sports.nhk.or.jp/tokyo2020/1000days/chronology/2012/
イギリス出身の世界の著名人が出演されたためか評価は大絶賛でした。
北京「One World One Dream」
北京オリンピック組織委員会による正式な大会スローガンは「One World One Dream」でした。
式典では中国の歴史や発明、文化をテーマとした壮大なアトラクションを展開しました。
北京オリンピックも緻密作り込まれた「一流の総合芸術」と評価は高い開会式でした。
そのため、一通り演出を確認してみると、リオオリンピックの10億円が金額に比べて派手で印象に残る演出だったのかもしれません。
日本のオリンピック開会式は費用に対してしょぼい?
リオオリンピックが、1番費用対効果が高い気がします。
リオに比べ日本のオリンピック開会式は16倍の費用。
その投じた莫大な費用に対する開会式の評価はいかがでしょうか?
確認していきましょう!
まず、ネットニュースによると「ダサい」「しょぼい」との声が上がっていたようです。
「ダサい」「しょぼい」と五輪開会式に批判続
出典:https://dot.asahi.com/dot/2021072300044.html?page=1
また、「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏は「安っぽい」との声を上げていました。
「2ちゃんねる」創設者の西村博之氏は、「安っぽいなって思ったのは僕だけですかね?」「お金かかってない感じがすごい伝わってきちゃって」と感想を述べた。
出典:ABEMAPrime
さらにドイツ紙が指摘「五輪によって普段は気づかれない日本の問題が明らかになった」と報じていますね。
独紙「南ドイツ新聞」では、東京特派員のトマス・ハン記者が、東京五輪について「課題に充分対処しない日本の姿勢を多く露呈する。その姿勢は、日常のなかでは気づかれないものだ」とコメントしている。出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/c0de521411b24fa06e0a4564684d444a9cebc8f7
こう拝見すると日本の開会式に対する演出は『費用対効果は非常に悪い』と捉えていいかもしれません。
オリンピック開会式歴代費用まとめ
オリンピック開会式の歴代費用についてまとめます。
かかった費用順には東京オリンピックが1番費用が多く、直近のリオオリンピックが1番抑えられていました。
費用対効果においては、日本は残念な結果かもしれません。
いづれにしても開会式がメインではなく選手が主役なので中身を楽しみたいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。